長井市成田の麩(ふ)専門店「斎藤麩屋」は、新たにイートインスペース「麩和里(ふわり)」を開設した。生麩を使ったフレンチトーストなどスイーツをはじめ、週末は数量限定で麩づくしのランチメニューを提供し、低カロリー高タンパクな麩料理の多彩さをアピールする。
焼き麩製造の老舗・斎藤製麩所(斎藤明代表)が直営する。看板メニューの「くるま麩のフレンチトースト」は、直営店ならではの焼きたてを使用し、ふわふわでつるんとした食感に仕上げる。甘味はほかに白玉生麩ぜんざいや生麩まんじゅうなどを提供する。
ランチメニュー「お麩屋の昼ごはん」は10食限定。麩をつなぎに使う鶏つくね麩のあんかけ、揚げ煮や酢の物、茶わん蒸し、しぐれ煮、お吸い物などさまざまな麩料理を味わえる。「くるま麩の卵とじ丼」は、野菜やだし汁のうま味を強く感じることができる。
斎藤代表の長男大介さん(28)と次男佑介さん(26)は、いずれも古くからの麩の産地・金沢の老舗製麩会社で修業した。現地で定着する幅広い麩の食文化を本県でも根付かせたいと意気込む。10席のみの店舗は、里山の食を通じてリフレッシュ(ふんわり)してほしいとの願いを込めて名付けた。大介さんは「健康志向にぴったりなお麩のおいしさをもっと知ってほしい」と述べた。
営業時間は午前11時~午後5時で、火曜・水曜は定休。フレンチトースト1200円、昼ごはん1300円。問い合わせは0238(88)2551。