食材費高騰で給食費を無料に 和歌山・白浜町、9月から来年3月まで

白浜町役場

 和歌山県白浜町は、食材費高騰などの影響を受ける子育て世帯の負担を軽減するため、小中学校や保育園、幼稚園の給食費を9月から来年3月まで無償にすることを決めた。6日開会の白浜町議会6月定例会に、これらの事業を盛り込んだ一般会計補正予算案を提案する。

 給食費無償化の対象は、小中学校の児童生徒1260人で事業費は4851万5千円、私立を含む保育園、幼稚園の園児350人(事業費784万4千円)。

 さらに私立保育施設(2施設)に対しては、給食材料費などの高騰分として計150万円を補助する。

 原油価格高騰の影響を受けているバス、タクシーなどの14事業所に対しては、町民の移動手段の維持確保を目的に計1460万円を支援する。

 燃油価格高騰で負担が増えている施設園芸農業者と漁業者に対しては、燃油購入費30万円以上に対し、購入費の1割相当額(上限30万円)を補助する。事業費は432万1千円。

 町内の貨物自動車運送事業者に対しては、普通自動車・小型自動車1台当たり5万円、軽自動車1台当たり3万円を補助する。事業費は378万円。

 電力、食料品などの価格高騰の影響を受けている低所得世帯(住民税非課税世帯など)に対しては、1世帯当たり3万円を給付。対象は4100世帯を見込んでおり、事業費は1億2940万9千円。8月中旬から振り込む予定。

 一般会計補正予算案は、4億1370万円を追加し総額122億6520万円にする。そのうち物価や燃料費高騰対策として約2億4千万円を計上。いずれの事業にも新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金を充てる。

 6月定例会の会期は21日までの16日間、一般質問は15、16日の予定。

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