女子選手必携の“身分証” コンテスタントバッジって何?

工藤遥加はポケットの左前にバッジ(撮影/今井暖)

◇国内女子◇リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント 最終日(4日)◇朝霧ジャンボリーGC(静岡県)◇6687yd(パー72)◇晴れ(観衆3739人)

国内女子ツアーを観戦していると、選手が身に着けている金と緑でデザインされたバッジが気になったファンも多いはず。

工藤遥加のバッジ。2023年版(撮影/玉木充)

これはコンテスタント(競技者)バッジと呼ばれるもので、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の試合に参加する選手が大会コースを訪れる際に着用する。いわば選手であること証明する“身分証”だ。

30年以上ある制度で、バッジはその年のシード選手(50人)に加えてQT200位までの選手、計250人分が名前と年度入りで作られる。それ以外のプロやアマチュアの選手には無償で貸し出される。

工藤遥加と名前入り(撮影/玉木充)

多くの選手は、バッジをなくさないよう着用する際に自分なりの定位置があり、プロ3年目の桑木志帆は「ベルトの右後ろで、ポケットよりも右に着けます」と説明。今年は3月のレギュラー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」会場である沖縄・琉球GCで受け取ったが、「よく探します。実家に忘れて遠征先のホテルに送ってもらうこともあります。今年も1回ありました」と話した。

桑木志帆のバッジの定位置はここ(撮影/玉木充)

工藤遥加は3月の下部ステップアップ開幕戦「大王海運レディスオープン」(愛媛・エリエールGC松山)で受け取った。プロ13年目の30歳は「初めてもらった時はうれしかった」。パンツの左前ポケットがバッジの定位置だ。

ちなみに「選手の心得」にはバッジの貸し借りや譲渡は禁止と明記されており、紛失した場合は実費5500円が再発行にかかる。(編集部・玉木充)

ルーキー神谷そらはベルトに装着(撮影/玉木充)
佐久間朱莉はパンツの右後ろに(撮影/玉木充)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン