水車が回る田園風景が幼い頃の記憶を呼び覚ましてくれる 二十四節気「芒種」(ぼうしゅ)/岡山・津山市

6月6日は二十四節気の「芒種」(ぼうしゅ)。稲や麦など穂の出る穀物の種をまくころとされる。岡山県津山市内の田植えはほぼ終わり、日が暮れるとカエルの合唱がこだましている。

岡山県津山市中島地区を流れる嵯峨用水では、長い間水車を守り続けてきた坂本藤四郎さんの遺志を引き継いだ農業・山根節夫さんの昔ながらの「水揚げ水車」が回り始めた。8本の管がテンポよく田に水を注ぎ込み、しぶきとともに心地よい音を響かせている。

付近を歩いていた70代男性は「田園のそばで水車が回る姿は風情があり、幼いころの情景が浮かぶようだ」と話した。

© 津山朝日新聞社