バスケ名将・鈴木貴美一氏(能代工出)が28年率いた三河を去る…「辞めさせられたから『この野郎』なんて全くない」

バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)のレギュラーシーズン最終日となった5月7日夜、シーホース三河の鈴木貴美一ヘッドコーチ(HC)=能代工高―法大出=退任の一報が、バスケ界を駆け巡った。1995年に前身のアイシン精機で監督に就任して以降、28年間にわたってチームを率い、この間、天皇杯全日本選手権を9回制し、リーグ優勝を6回果たした。強豪への礎を築き、名門へと押し上げた名将が2022~23年シーズンを最後にチームを去る。今の率直な思いを鈴木HCに聞いた。(デジタル編集部・喜田良直)

―突然の退任の一報に驚いた関係者も多かったと思います。「辞める」という決断をされた理由は何でしょうか。

いや、解任されたんです。自分から辞めたんじゃなくて終わりって言われたんです。HCとしては「引き続き来季も」ということは念頭に置いていました。そういうつもりでチームづくりもしてました。それが、今シーズン残り6試合という段階で、運営会社の社長から「チャンピオンシップ(CS)出れなかったんで今シーズンで終わりです」って言われたんですね。

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