平和祈願し大護摩供、和歌山 空海生誕祝い、丹生都比売神社

丹生都比売神社で営まれた「柴燈大護摩供」法要=6日、和歌山県かつらぎ町

 和歌山県かつらぎ町の世界遺産・丹生都比売神社で6日、護摩木をたいて祈りをささげる「柴燈大護摩供」法要が営まれた。小雨の中、山伏が今年で生誕1250年を迎える空海を祝い、世界平和を祈願した。

 高さ約1.2メートル、幅約1.5メートル四方の護摩壇を設置した会場に、ほら貝の音とともに山伏20人ほどが入場。聖地に邪気が入らないよう弓矢や剣などで厳粛な儀式を行った後、護摩壇に点火した。

 一斉に読経が始まり、太鼓とほら貝の音が鳴り響く中、山伏が白煙と炎が立ち上る護摩壇に願い事が書かれた護摩木を次々と投入した。

© 一般社団法人共同通信社