全校生徒約2340人の約2割がコロナ?臨時休校に 福大大濠

 福岡大学附属大濠中学校・高等学校(福岡市中央区)は、全校生徒の約2割が新型コロナ陽性か陽性の疑いがあるとして今月9日までの臨時休校を決めた。3日に行われた体育祭で感染が広がったとみられる。

週末の体育祭後、欠席者相次ぐ

 同校によると、6日に欠席者が相次ぎ、全校生徒の約2340人のうち2割ほどが新型コロナの陽性かその疑いがあることが分かったため、急遽9日までの臨時休校を決めたという。同校では今月3日に全校生徒が参加した体育祭を実施しており、その直後に欠席者が急増していることからクラスターが発生した可能性があるとみている。

 新型コロナの感染症法上の扱いが5類になったことから、政府や自治体による毎日の新規感染者の発表が取りやめられ、リアルタイムの感染状況の把握が難しくなっているが、ゴールデンウィーク明けから各地の学校では徐々にクラスターの発生が疑われる事例が増えている。いずれも体育祭などのイベント後に感染者が急増しているとみられることから、改めて基本的な感染対策の徹底が求められそうだ。

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