「家に泥棒、増えてます」発生48件 県警が戸別訪問で注意呼びかけ

住民に防犯上の注意点を説明する警察官(大津市鶴の里)

 多発する住宅への侵入盗に対する防犯意識を高めてもらおうと、滋賀県警生活安全企画課と大津署は5日、大津市内の住宅を戸別訪問し、防犯対策のアドバイスを行った。

 県警によると、今年に入ってから4月末までの住宅侵入盗の被害は県内で48件発生し、既に前年同時期を11件上回っているという。大津署管内では前年と比べて2件多い7件発生した。

 この日は県内在住の大学生による防犯ボランティア団体「ヤングリレーション滋賀」と共同で、同市鶴の里の住宅街を回り、防犯性能の高いガラスやサッシなど「防犯建物部品(CP部品)」の活用や、宅配業者を装った強盗への注意を呼びかけた。

 アドバイスを受けた女性(78)は、「留守中の部屋の明かりには気をつけているが、鍵がかかっているか毎回チェックするようにしたい」とうなずいた。

 ヤングリレーション滋賀のメンバーで大学3年の小林ちひろさん(20)は「来客をインターホンで確認するだけでも防犯になる。小さなことから実行してもらえれば」と話した。

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