米中の誤算による衝突に警鐘 高官「意思疎通が必要」

6日、ワシントンで講演する米国家安全保障会議のキャンベル・インド太平洋調整官(共同)

 【ワシントン共同】米国家安全保障会議(NSC)のキャンベル・インド太平洋調整官は6日、中国軍艦が台湾海峡を現地時間3日に通過していた米海軍駆逐艦に接近した行動を受け、衝突を招く誤算の可能性が「高まっている」と警鐘を鳴らし、米中の意思疎通の維持が急務だと訴えた。ワシントンのシンクタンクの講演で語った。

 冷戦期には対立する米ソ間で意図せぬ衝突を防ぐための危機管理の仕組みがあったが、米中は同様の仕組みを構築できていないと説明。意思疎通を続け、双方の関心分野について建設的に協議できるようにする必要があると述べた。

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