大雨被害「全て明らかではない」 埼玉県、避難指示発令の計9市町で情報収集続く 応急処理など「迅速に」

大雨で浸水した市内の様子=3日午前、埼玉県越谷市船渡(越谷市提供)

 2日から3日にかけての大雨被害について、埼玉県は6日、同日午前10時現在で、いずれも概算値を含め床上浸水626件、床下浸水2780件の被害などを確認したと発表した。

 床上浸水被害は越谷市、草加市、松伏町のほか、さいたま市、川口市、朝霞市、八潮市、吉川市などでも確認されている。

 人的被害については、新規の確認はなく、現在までに軽症者5人となっている。住宅被害については、概算値が変更されたことなどで5日の発表から件数が減少した。

 同日行われた会見で大野元裕知事は、「被害に遭われた皆さまに改めてお見舞いを申し上げる。避難指示が発令された計9市町に、県から派遣を行って情報収集に努めてきている」と述べ、引き続き対策に当たるとした。

 また、長期的な支援については「農被害を含め全て(の被害状況)が明らかになったわけではない」とした上で、「準半壊以上の住宅への応急処理などに関して、迅速にさせていただく」とした。

 予算については、現時点では補正予算は編成せず、部局の予算や予備費を充てるとしている。

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