医薬品としての承認を受けていないミネラルウオーターをインフルエンザに効くとうたって販売したとして、千葉県警は6日、医薬品医療機器法違反(承認前医薬品の広告、無許可販売業と貯蔵の禁止)の疑いで東京都文京区の飲料水販売会社「超ミネラル総研」社長、野島洋子容疑者(76)=千葉市稲毛区園生町=と、同社社員の51~57歳の男3人を逮捕した。県警は4人の認否を明らかにしていない。
県警生活経済課によると、同社は業者から仕入れたミネラルウオーターを「岩の力」の商品名で、ウイルス予防に効果があるなどと宣伝し2リットル約1万800円でネット販売。2017年からの約5年間でおおよそ4億3200万円を売り上げていたとみられる。
同社の不審な広告に気付いた千葉市保健所が昨年2月、県警に情報提供。県警が「岩の力」の詳しい成分を調べたところ、ただの水だった。