パリ・サンジェルマンから退団することを明らかにしたばかりの元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスが、トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインにレアル・マドリードへの移籍を勧めた。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。
セルヒオ・ラモスはレアル・マドリードで16シーズンにわたって活躍し、合計22個のタイトルを獲得した。そのレアル・マドリードでは先日、フランス代表FWカリム・ベンゼマが退団を発表しており、クラブは彼の後釜となる高品質のストライカーを早急に確保する必要に迫られている。
そこで白羽の矢が立てられたのがケインなのだが、トッテナム側は1億ポンド(約173億4700万円)以下の金額では売却に応じるつもりはなく、交渉は難航すると見られている。
セルヒオ・ラモスはケインについて「驚くほどのフィジカル能力を備えている。プレミアリーグで彼ほど多くのゴールを決められる選手はいないし、彼ほどパワフルにプレーできる選手もいない。その一方で、テクニカルなプレーもできる。この点については相応な評価を得られていないようにも感じる」と絶賛。
「偉大なストライカーであり、プレーヤーとしての総合力が非常に高い」と評価する一方、ケインがいまだにタイトルとは無縁であることについて言及し、次のようにレアル・マドリード移籍を勧めた。
「彼を始め、どの選手にもアドバイスしたいのは、レアル・マドリードでプレーするチャンスを逃さないことだ。レアル・マドリードは勝ち方を知っている特別なクラブなんだから」
セルヒオ・ラモスは元同僚のベンゼマについて「代えがたい存在」とし、その代役を務めるにはどんな選手であれ大きなプレッシャーにも立ち向かわなければならないとコメント。「レアル・マドリードはゴールを決められる質の高いFWを連れて来なければならない。プレッシャーと期待が非常に大きいので、誰もがレアル・マドリードでプレーできるわけではない」とし、ケインのことを「それにふさわしい選手」と評している。