今が最盛期! 小学生48人が“緑の宝石”採取「おばあちゃんに作ってもらう」 越生、梅の実たわわに

吉原保雄さん(奥)のアドバイスを受けながら梅を収穫する児童

 埼玉県越生町特産の梅が、収穫の最盛期を迎えた。町内では、JAいるま野越生支店の梅部会に所属する農家85軒が、町固有ブランド品種「べに梅」をはじめ、「白加賀」「十郎」など約10種類を栽培。緑の宝石を思わせる美しい実が、たわわになっている。

 同町堂山の越生梅林で、町立越生小学校と梅園小学校の3年生児童48人が、交流授業として「梅もぎ体験」を行った。子どもたちはアドバイスを受けながら、直径4センチほどに育った白加賀を収穫。男子児童(9)は「いっぱい取れた。おばあちゃんにジュースや梅干しを作ってもらうんだ」と喜ぶ。

 町内の収穫は6月末ごろまで続き、同部会は例年並みの200トン程度の収量を見込む。児童を指導した同部会会長の吉原保雄さん(70)は「形も良く、大粒の実ができている。子どもたちには、梅が町の大切な産業であると学んでもらえた」と話した。

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