盛岡城跡の復元目指し基本図作成 本丸二階櫓、構造不明で2種類

㊤本丸二階櫓の復元基本図。左側の屋根を「寄棟造」としている、㊦左側の屋根を「入母屋造」とした基本図(ともに盛岡市提供)

 盛岡市は、国指定史跡・盛岡城跡の「本丸二階櫓(やぐら)」の復元基本図を作成した。資料が乏しいため、北側建物の屋根の構造は判明せず2パターン作った。本年度も天守、瓦門を含めた建物の復元につながる資料提供者に対する最高1千万円の懸賞金を続け、県内外に協力を呼びかけている。

 基本図は、1874(明治7)年の建物取り壊し以前に菜園方面から撮影された写真1枚を解析し、もりおか歴史文化館が所蔵する平面図、発掘調査の分析なども基にまとめた。それでも構造が分からない北側建物の屋根は「寄棟(よせむね)造」と「入母屋(いりもや)造」の2種類とした。

 情報提供、問い合わせは同推進室(019.613.7956)へ。

© 株式会社岩手日報社