柄本佑「台本がおもれぇ(笑)」と期待、来年大河・光る君へ

紫式部の人生を描く2024年放送の大河ドラマ「光る君へ」。同作が5月28日に「平安神宮」(京都市左京区)でクランクインを迎え、藤原道長役の柄本佑が主人公・まひろ(紫式部)役の吉高由里子とともに登場。京都の地と作品への思いを語った。

2024年放送の大河ドラマ「光る君へ」に出演する藤原道長役の柄本佑(5月28日・平安神宮)

準備段階から何度も京都を訪れていたという柄本は、「紫式部のお墓や道長ゆかりの場所を巡ってきて、京都のお話の撮影をまず、京都で始められるのがうれしい」とコメント。

さらに、「今日は朝3時に起きて、5時くらいから撮影をしているんですが、その時の光が本当にきれいで、とてもいいスタートがきれたという実感があります。道長が本編に登場するシーンを撮ったんですが、これから1年半続く撮影の大本となるとなるエネルギーをいただけたような気がして大変光栄です」と晴れやかな表情で語った。

また、自身が演じる道長に、「時の権力者として恐いイメージがあると思いますが、果たしてそれだけか、という思いがある。三男坊でのんびりしていて牧歌的で、人間味のある普通の青年が権力者に行き着く。振れ幅と想像の余地がたくさんある役なので、自分がどう演じることができるのか、今日から探っていこうと思ってます」と期待を語った。

取材の最中には、「吉高さんとしっかり共演するのは2回目で、ほかは初めての方も多くて共演が楽しみ。今のところは(脚本の)大石先生の書かれる本が、まぁ、おもれぇ(笑)。今日はまだ初日で歩ってるシーンなんかをやったんですけど、早く喋ってみたい」と、長丁場のロケの疲れも見せず気さくな口調で語った柄本。彼が演じる新しい藤原道長に期待を抱かずにはいられない。

取材・文・写真/上地智

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