春といえば、必然的にでかバスの期待値が上がるシーズン。しかし、足場の限られるオカッパリで春を満喫するにはどうすればいいのだろうか? でかバスを釣るためのロジックを知り尽くした金森さんが春バスを抑える3つの定義を説く! 今回のテーマは春の「天気」。冬が終わり春になると目まぐるしく変わる天気。雨、風、晴れがもたらすものとは?
●文:ルアーマガジン編集部
春はいつから? ズバリカナモが回答!
春はバスフィッシングで最も高揚する季節。しかし、バスの動きや状態が目まぐるしく変化するため、捉えるのが難しく、掛け違えたボタンのように気が付いた時にはすでに遅し、春が終わっていた……なんて経験をした人も少なくないだろう。そもそも、具体的に春の走りとは一体いつぐらいから始まるのだろうか?
金森「自分の場合は2月の2回目の大潮あたりから意識するようになりますね。そのくらいから、如実に暖かい雨が降ったり、風が吹いたりするようになります。そして、それが春に向けて水中が劇的に変わっていく要素なので、そういう日が何回訪れたのかは春の進行を知る手掛かりになります」
2月というと、水温はまだひと桁のところがほとんど。気が早い気もするが……。
金森「逆ですね。真冬でも動けていたデカいバスが、雨や風による水温上昇や濁りでアグレッシブになるし、騙しやすくなる。たしかに早い時期ほど数は釣れないですが、良いサイズが来る確率は上がります。いい日に当たれば、デカいのが連発……なんてこともありますけどね! そのトリガーになるのが雨と風。なので、春の要素として『天気』は自分の中でかなり意識が高いですね」
定義その1「天気」
― キーワードは『雨』と『風』!
金森さんが最も意識する要素『天気』。なかでも、早春~仲春までは『雨』や『風』はボーナスとも。「天気だけは選べないので、その日に当たればラッキー程度に捉えて、降ったという事実を季節の進行に当てましょう」
― 春の雨風がもたらすもの
リザーバーであれば、バックウォーターから雨による暖かい水が注ぎ、濁りを発生させる。それにベイトが集中し、バスも集まる。さらに着色した水が雨後の晴れの日に水温を上げる役割も。
雨同様、水の動きや濁り、酸素の供給など、プラス的な要素を発生。さらに雨の後であれば、暖かい水を掻き交ぜ、ウインディサイドにベイトを寄せられるため、狙いも明確に。
Q.アフター期はどうなるの?
― A.定義は変わらないけど、キーワードは『晴れ』になる!
― アフター期はピーカン無風が◎
産後、体力を消耗したバスは、省エネとより水温の高い表水温で代謝を上げるために浮きたがる傾向に。そのため、表水温を下げる、気温よりも低い雨や風にはかなりシビアになる。
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