将棋で全国の舞台に挑む 田辺教室の硲君と小竹君、小学生大会で和歌山県代表

全国大会に出場する小竹和寿君(左)と硲樹希君

 8月5日に岡山県倉敷市で開かれる小学生の将棋全国大会に、田辺将棋教室(和歌山県田辺市あけぼの)で腕を磨く田辺市稲成小5年の硲樹希君(11)と御坊市塩屋小2年の小竹和寿君(7)が県代表として出場する。全国の舞台での勝利に向け、2人は意気込んでいる。

 大会は第22回全国小学生倉敷王将戦(日本将棋連盟など主催)。都道府県予選を勝ち抜いた高学年(4~6年)の64人と低学年(1~3年)の64人が参加し、両部門で優勝者を決める。

 硲君と小竹君は、5月に御坊市であった県予選大会でそれぞれ優勝した。ともに初優勝だった。

 硲君は6歳で将棋を始めた。最近は自宅で毎日、オンラインで対局を重ねて研究しているという。「全国大会では一つでも勝ちたい。攻め方のパターンを増やすために定跡を勉強したい」と話した。

 小竹君は4歳ごろに将棋を始めた。アプリなどを使ってほぼ毎日、将棋を学んでおり「5~10手先は読めるようになった」という。全国大会については「どのくらい強い人がいるのか楽しみだし、いい成績を残したい」と話す。守り方を勉強して臨むという。

 教室で2人を指導する尾谷仁史さん(53)=指導棋士五段=は「硲君は才能が豊かで『こんな手を指せるのか』と思う時があるほど。小竹君は努力家。放っておいても自ら本を読んで覚えていくタイプで、伸びてきている」と評価する。

 倉敷王将戦は故・大山康晴十五世名人の出身地である倉敷市も主催。後にプロ棋士となる人も多く優勝を経験している。藤井聡太七冠は2011年の第10回大会低学年の部で優勝した。

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