津山東高校戴帽式

津山東高校看護科の第55回戴帽式が8日、同校(林田)の体育館で行われ、病院での実習を控えた2年生39人が看護の道へ決意を新たにした。今回は、新型コロナ感染防止のため、保護者や教職員のみが参加した。
保護者39人が見守る中、白石恵子科長から純白のナースキャップを授かり、ナイチンゲール像から受け継いだキャンドルの灯(ともしび)を手に整列。厳かな雰囲気の中、静かに席へと戻りマスクをつけ「忠実に医師の任務を助け、私の手にゆだねられた人々の幸福のために身を捧げる」とナイチンゲール誓詞を唱和した。
園田哲郎校長が「未知のウイルスに見舞われた世界で、多くの看護師が命と健康を守るという使命を果たしています。病気にかかった人の心に寄り添うことの重要性は変わることがありません。実習を通じて確かな知識と技術を身に付け活躍してくれることを期待しています」とあいさつ。戴帽生代表の来住ソフィヤさんは「この日を迎えることができたのも多くの方の支えがあったから。これまで学んだ知識や技術を実践できるように、身を引き締め、実習に臨みたいと思います」と決意を述べた。
兼本摩耶さん(17)は「友だちと励まし合いながら勉強した。戴帽試験に合格できてうれしい。実習では、困難な事もあると思う。みんなで協力して乗り越えていきたい」と話した。
戴帽生は11月9日から27日まで津山第一を含め、市内の4カ所の病院で実習に励む。

ナースキャップを授かった生徒たち

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