メッシ争奪戦が激化? プレミアリーグのクラブもオファーか

写真:PSG退団により引く手あまたのメッシ。プレミア上陸はなるか…… ©Getty Images

パリ・サンジェルマンからの退団が決定し、去就が注目されているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに対し、ヨーロッパから2つのオファーが寄せられているという。スペイン『アス』紙の電子版が報じている。

メッシの移籍先としては、年俸4億ユーロ(約599億円)のメガオファーを提示しているとされるサウジアラビアのアル・ヒラル、さらにはデイヴィッド・ベッカム氏が共同オーナーを務めるアメリカMLSのインテル・マイアミなどが取り沙汰されてきた。

また、バルセロナへの帰還も選択肢の一つに。6月5日にはメッシの父親であり、代理人も務めるホルヘ・メッシ氏が同クラブのジョアン・ラポルタ会長と会談を持ち、ホルヘ氏はその後に「レオはバルサに戻りたいと考えている」と報道陣を前にコメント。

この時点でバルセロナはサラリーキャップ問題の影響で新規加入選手の登録や選手の契約更新が認められない状況だったが、翌6月6日になってラ・リーガに提出していたクラブ存続計画が承認されたため、メッシへのオファーも可能になった。

去就への注目度が高まるなか、新たにヨーロッパの2つのクラブがメッシ争奪戦に参加したという。クラブの具体名は明らかになっていないが、『アス』紙電子版は「プレミアリーグのクラブである可能性が高い」としており、そのうちの少なくとも一方は、メッシ側が熟考するに値する内容のものだという。

また、『アス』紙電子版は「メッシが2023年のバロンドール受賞の有力候補であることも忘れてはならない」としている。彼がバロンドールを獲得するためには、サウジアラビアリーグやMLSでプレーするのではなく、注目を浴びやすいヨーロッパのリーグでプレーしたほうが受賞の可能性が高まるとしている。

ホルヘ氏の言葉を信じるのであれば、メッシ自身はバルセロナへの帰還を最優先に考えているはず。ただ、オファーができる状態になったとは言え、ファイナンシャル・フェアプレーを遵守しなければならないため、その提示額は他のクラブよりも低いものになりそうだ。果たしてメッシはどのような決断を下すのだろうか。

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