◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 事前（7日）◇六甲国際GC（兵庫県）◇6513yd（パー72）
「全然、練習していない」と不安げにティイングエリアに立っても、レジェンドは一発目からすごかった。アマチュアとしてプロアマに参加した大会アンバサダーの宮里藍さんが1Wを振り抜くと、迫力あるショットにギャラリーから歓声が沸き上がった。
同組で回った山下美夢有にとっては、これが宮里さんとの初ラウンド。元世界1位のショット力は現役を退いてもイメージ通りで、「飛距離も（自分と）同じくらい。試合に出てほしいなと思いました」と笑ってしまうほどだった。「全部、ピンの方にしか行かない。私は毎日練習しているのに全然ダメ」と肩を落としたが、下を向いてはいられない。ディフェンディングチャンピオンとして「しっかり優勝を目指して頑張りたい」と切り替えた。
前回大会では最終日に4打差をまくって逆転優勝。シーズン2勝目とともに、同年「AIG女子オープン（全英女子）」出場権を得て自身初の海外メジャーを経験して13位に入った。「海外の試合に出たいと思っていて、この試合で優勝することができた。全英に行けたことはプラスになっている」と振り返る。
今年はすでに、昨年メルセデスランキング1位の資格で全英切符を得ている。ショットに若干の不安を抱えながらも、「今年も頑張って全英に行きたい」と意気込みは十分。「去年は優勝できた。まずはしっかりショットの調子を戻して、自分らしいプレーを」と、レジェンドに負けないプレーで連覇を目指す。（神戸市北区／谷口愛純）
