スラックライン国内トップが集結 10日に宇都宮で初開催 市内優勝候補者も参加

優勝を狙う(左から)中村拓志、陸人、竹部の各選手

 【宇都宮】細いベルト状のラインの上でジャンプや回転を駆使した技を競うスポーツ「スラックライン」の国内最高峰の大会「GIBBON CUP 2023 UTSUNOMIYA」が10日、ブレックスアリーナ宇都宮(市体育館)で開かれる。市内では初開催。世界大会の優勝経験者を含め市内在住、在学の優勝候補選手も複数参加。世界トップレベルの華麗なテクニックを間近で観戦できる。

 「GIBBON CUP」は国内外の各地で開かれ、スラックラインの中で最も歴史のある競技会とされる。今大会は日本スラックライン連盟2023年シリーズの一戦との位置付け。シリーズの上位選手は11月、東京都で行われる日本オープンスラックライン選手権大会に出場できる。

 参加選手は、オープン男子14人、同女子6人、マスター(36歳以上)10人、ジュニア(中学3年生以下)男子6人、同女子6人で計42人。このうち県内の選手は7人いる。

 中でもオープン男子に出場する星が丘中3年中村陸人(なかむらりくと)選手、弟の同1年拓志(たくし)選手は共に優勝候補。陸人選手は22年男子日本ランキング1位、拓志選手は同ジュニア男子ランキング1位の実力者だ。

 オープン女子の作新学院中等部3年岡澤恋(おかざわこい)選手も22年女子世界ランキング1位。20、21年同ランキング1位の作新学院高3年竹部茉桜(たけべまお)選手も虎視眈々(こしたんたん)と優勝を狙う。

 4人は昨年6月、ドイツで開かれた世界最大の大会「トリックラインワールドカップ」に出場。陸人、岡澤の両選手は優勝、竹部選手は準優勝、拓志選手は8強入りし、そろって世界トップ級の力を見せつけた。

 陸人選手は「地元開催で友人などたくさん応援に来てくれるので、新しい技を披露して優勝したい」。拓志選手は「自分ならではの技で、表彰台を狙う」と意気込む。

 当日は午前10時に予選開始予定。チケットは全席自由で500円。スラックラインの体験コーナーも設ける。(問)市スポーツ振興財団スポーツ企画グループ028.663.1611。

「GIBBON CUP」のチラシ

© 株式会社下野新聞社