県北美術展 アルネ・津山で開幕 個性光る日本画や工芸

多彩なジャンルの作品が来場者を魅了している県北美術展

 作州地域を中心に活動する美術家や愛好家の作品を並べた「第56回県北美術展」(県北美術展協会、山陽新聞社主催)が7日、津山市新魚町のアルネ・津山4階市立文化展示ホールで開幕した。初日から多くの芸術ファンが訪れ、多彩なジャンルの作品をじっくりと鑑賞している。11日まで。

 津山、真庭市など11市町村の178人が日本画、洋画、版画、立体・造形・工芸、デザイン・イラストの5部門に1点ずつ出品。菊の花びらを白や黄、ピンク色で鮮やかに描き込んだ日本画、花を彫った漆塗りの木箱が並ぶ。地元の鶴山公園(津山市山下)の桜や真庭市勝山地域の風情ある町並みを描いた作品もあり、市民らが写真に収めたり、顔を近づけて細部を確認したりして楽しんでいた。

 美咲町の女性(21)は「モチーフや色使いに個性が見えて面白い。部屋に飾りたくなるようなかわいらしい作品もあって癒やされます」と話していた。

 午前10時~午後6時(最終日は同4時まで)。入場無料。

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