6月2日の記録的豪雨による被害は静岡県内各地で次々と明らかになってきました。線状降水帯が発生した県西部の森町では川に掛かる橋の一部と県道が崩落し、住民の生活に大きな支障が出ています。
<清水英之記者>
「森町の鍛冶島橋です。道路は完全に崩落していて、あちらの橋には、がれきが折り重なるように積み重なっていて、まるで天然のダムのようになってしまっています」
文字通り「深い爪痕」が、そこには残されていました。森町を流れる太田川にかかる鍛冶島橋では、橋げたに上流からの流木が絡み、流れがせき止められた影響で、橋の一部と脇にある県道が崩落しました。
森町では、今回の記録的豪雨で観測史上最大となる448ミリの雨を記録。鍛冶島橋と周辺の県道は2日夜から3日未明にかけての時間帯で一部崩落したとみられます。
住民の生活には深刻な影響も。鍛冶島橋には水道管が通っていたため、付近の住宅に飲用水が届かなくなったのです。
<清水英之記者>
「破損した水道管のすぐ近くの沢に臨時のポンプが設置されています。このポンプからトイレやお風呂の水をまかなっているということです」
急きょ、近くの沢に仮設ポンプを設置して水を引き、なんとか生活用水は確保しました。飲用水については、地域の集会場にタンクを設置。住民は不便を強いられています。
<地元住民>
Q.一日、何回来ますか?
「2回来ます。朝と夜用にと。普通の生活ができるようになれば一番いいですよね」
「とりあえず、そこ(水道管)の復旧っていうか、とりあえず工事だけは早めにやってほしい」
時間が経つにつれ、次々と明らかになっている記録的豪雨の被害。森町ではこの場所以外でも道路の崩落や倒木などが確認されていて、町は早急に対応したいとしていますが、復旧のめどは立っていません。