「母迎えに行く」と出かけた小3女児の遺体発見から22年 神戸で情報提供求めビラ配り「ささいな情報でも」

神戸電鉄岡場駅前で情報提供を呼びかける有馬署員ら=神戸市北区藤原台中町1

 神戸市北区有野町の有野川で2001年6月、小学3年の宮崎早紀さん=当時(8)=が遺体で見つかった事件は7日、未解決のまま22年を迎えた。有馬署は殺人容疑で捜査を続けており、同日、神戸電鉄の岡場駅と唐櫃台駅(いずれも同市北区)周辺でビラを配り情報提供を呼びかけた。

 宮崎さんは01年6月3日午後10時ごろ、「母を迎えに行く」と家族に告げて1人で家を出た。同4日午前0時半ごろ、自宅近くの唐櫃台駅前に1人でいる姿が目撃されたのを最後に行方不明となり、同7日朝、同駅から約2.5キロ北の有野川で遺体が発見された。

 宮崎さんは家を出た際、緑のジャンパーと黄色のワンピース姿で白い運動靴を履き、眼鏡をかけていた。細身で身長約130センチ。同署によると、この1年に寄せられた情報は2件だった。

 この日は署員や、宮崎さんが通っていた唐櫃小学校の教員ら約20人が、行方不明になった日時や遺体発見現場の地図、当時の服装や身体的特徴などを記したビラ千枚を配布。駅利用者らに「ささいな情報でも構いません」と声をかけた。有馬署の柴田大介刑事課長(44)は「必ず犯人を逮捕する信念で捜査している。言うべきか迷っているような情報も寄せてほしい」としている。同署TEL078.981.0110 (安藤真子)

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