「文句言われた仕返し」福祉施設でワインに消毒剤混入、容疑の介護職員逮捕

京都府警本部

 福祉施設の入所者の飲み物に消毒剤を混入したとして、京都府警捜査1課と宮津署は7日、器物損壊の疑いで、京都府与謝野町、介護職員の男(34)を逮捕した。

 逮捕容疑は、3月23日午後6時50分~25日午後7時ごろ、与謝野町の福祉施設で、入所者の男性(73)が所有する瓶に入った開封済みのワインに低食塩次亜塩素酸ナトリウム成分の消毒剤を混入し、ワインを飲めなくした疑い。府警によると、男性はワインを飲んでおらず、体調に異変はなかった。消毒剤は飲んでも命に別条はない量とみられるという。

 府警によると、3月25日夜、別の職員が男性にワインを提供しようとした際、変色に気付いた。施設が内部調査し、与謝野町に連絡後、宮津署に通報があった。男は数年前から、この施設で働いていたという。

 府警の調べに対し、男は「介護以外にも文句を言われ、その仕返しをするために入れた。腹痛を起こしてつらい思いをしたらいいと思った」と容疑を認めているという。

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