「ネット購入のマリオ不具合」別のスイッチソフト返品し代金詐取、容疑の33歳男逮捕

京都府警本部

 通販サイトで購入したゲームソフトに不具合があったと偽って模倣品を返品し、代金をだまし取ったとして、京都府警生活保安課と南署は7日、詐欺と商標法違反の疑いで、福島県いわき市、アルバイトの男(33)を逮捕した。

 府警によると、インターネット上の通販やフリーマーケットなどで購入した商品に不具合があると偽って販売者に返金させ、代わりに模倣品などを送り返す手口は「返品詐欺」や「すり替え詐欺」と呼ばれ、近年増加している。男はこれらの手口で計581回の返品を行い、少なくとも約200万円を得ていたとみている。

 逮捕容疑は、昨年5月16日~9月16日、ネット通販大手アマゾンを利用して購入した任天堂の「New スーパーマリオ ブラザーズ U デラックス」などゲームソフト3本に不具合があったと装い、別のソフトに任天堂の商標を複製したマークを貼って返品し、商品代金として約1万9千円分のアマゾンギフトカードをだまし取った疑い。

 府警によると、男はフリマサイトで安く仕入れたソフトの接触部分にペンキを塗って作動しないよう細工。プリンターで模造したパッケージに入れて返品していた。手元に残った正規品はフリマサイトで売却して利益を得ていたという。

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