共産党が兵庫・南あわじ市議の蛭子氏を除籍 「党内民主主義は終わっている」などと発信

蛭子智彦氏

 共産党に属していた兵庫県南あわじ市議の蛭子智彦氏(65)を、同党淡路地区委員会が除籍したことが7日までに分かった。除籍は2日付。党兵庫県委員会も3日に承認した。蛭子氏は交流サイト(SNS)で「党の閉鎖的で独善的なイメージを打ち破るには綱領を大きく変え、地道に活動するしかない」「党内民主主義は終わっている」などと発信していた。

 共産党は今年に入り、党首公選制の導入などを求めた別の党員2人を相次いで除名処分にしている。

 蛭子氏は5期目で、市議会の副議長を務めている。これまでの選挙は共産党公認で当選した。4月には別の共産市議との2人会派を解散し、5月下旬に自ら離党届を提出。その後、無所属で「市民の会」という1人会派を立ち上げている。

 党淡路地区委員会は市議も辞職するよう勧告したが、蛭子氏は「課題の残る地域のためにも辞めるわけにはいかない」としている。(西竹唯太朗)

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