戦艦「陸奥」爆沈から80年 横須賀のヴェルニー公園で主砲を展示 「歴史の光と陰を考えるきっかけに」

ヴェルニー公園に展示されている戦艦「陸奥」の主砲=横須賀市汐入町

 太平洋戦争中、日本海軍の戦艦「陸奥」が沈んだ謎の爆発事故から8日で80年。1921年に横須賀海軍工廠(こうしょう)で建造された縁で、同艦の主砲は横須賀市汐入町のヴェルニー公園に展示されている。展示に尽力した関係者は「歴史の光と陰を考えるきっかけにしてほしい」と話す。

 陸奥は基準排水量3万9400トン、全長225メートル、幅34メートル。主砲として41センチ砲8門を備え、当時の欧米の戦艦を上回る火力を誇り、日本の技術向上の象徴とされた。太平洋戦争中はミッドウェー海戦に参加。43年6月8日、瀬戸内海で停泊中に火薬庫が爆発し沈没、乗員1121人が亡くなった。原因は現在も不明だ。

 ヴェルニー公園に展示されている主砲は全長約19メートル、重さ約102トン。1トンの砲弾を約30キロ以上飛ばす能力を備えていた。

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