高梁の休耕田でハナショウブ見頃 30品種500株、バラと競演も

見頃を迎えたハナショウブ。奥ではバラが鮮やかに咲く

 高梁市川面町の岡山県道巨瀬高倉線沿いにある休耕田でハナショウブが見頃を迎えた。青や紫色のつややかな花が涼しげに咲き誇っている。20日ごろまで楽しめるという。

 10アールのショウブ園では、紫の「春の海」、黄色い「愛知の輝き」など約30品種500株が栽培されている。今年は春の温暖な気候により、例年より5日ほど早い5月下旬から開花した。

 約20年前、田原健さん(79)=同市=が実家近くの棚田に数株を植え、ショウブ園を整備。株分けを繰り返して規模を広げ、毎年無料で公開している。

 脇には約30品種100株のバラも植えられており、古風な雰囲気を漂わせるハナショウブと、情熱的に咲くバラがひとときの競演。それぞれ好む環境が異なり、栽培では苦労が絶えないというが、田原さんは「違った趣がある2種類の花で心を癒やして」と話す。

涼しげに咲くハナショウブ

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