クラフトコーラとエスプレッソ…人気の飲み物合体 香り高く爽やか タッグ組んだ2店「控えめに言っても、おいしくできた」

香りや甘さ、苦みが絶妙なバランスをとる「クラフトコーラ・コーヒー」=丹波市氷上町絹山

 スパイス香る「クラフトコーラ」と、こだわりの豆を使ったエスプレッソがタッグを組んだ。兵庫県丹波市のライブラリーカフェとコーヒー店が人気商品を合体。名前もその通りの「クラフトコーラ・コーヒー(CCC)」。甘くてすっきり、香り高く爽やかな風味が、「暑い季節にぴったり」という。(秋山亮太)

 「CCC」はシロップで、かんきつ風味のトニックウオーターで割って完成する。こくのあるコーヒーの風味にコーラの優しい甘さが続き、しゅわしゅわとはじける炭酸が、シナモンやバニラビーンズなどの香りを口いっぱいに広げる。最後はエチオピア産の豆の軽い酸味がすっきりとした後味を演出する。

 豆の焙煎(ばいせん)から手がける、同市青垣町小倉のコーヒー店「3Roastery(スリーロースタリー)」を営むマイク・トイさん(42)が、夏季商品を考える中で「丹波地域を盛り上げる仲間とコラボレーションしたい」と企画。クラフトコーラで人気を集めるライブラリーカフェ「mamimumemo BOOK BOOK」(同市氷上町絹山)に商品開発を提案した。

 同カフェの足立光洋さん(41)は、手始めにエスプレッソと、普段販売するクラフトコーラのシロップを掛け合わせてみたが、コーヒーの風味と十数種類のスパイスがけんかをした。「まるでソースみたいな味だった」と苦笑する。

 香りや甘味、苦味など互いの良さが引き立つよう、クラフトコーラのスパイスを再配合。オレンジを多めに使ったり、上質な黒糖も入れたりと改良を重ねた。瓶詰めする際の熱によるコーヒーの味の変化にも気を配ったという。

 完成したCCCに、足立さんは「控えめに言っても、おいしくできたと思います」とにっこり。試飲でも好感触を得たといい、トイさんは「アイスにかけたり、カクテルに使ったり。楽しめる組み合わせはまだまだありそう」と話す。

 1本240ミリリットルで1980円(約5杯分)。各店舗で瓶詰めを販売しているほか、トニック割りかミルク割りのドリンク(600円)でも提供している。取り置きなどの問い合わせは両店公式インスタグラムのDM(ダイレクトメッセージ)で。

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