第75回長崎県高総体・第5日目 3競技 テニスの男子・渡邉、女子・矢田が3冠達成

左から【テニス男子個人ダブルス決勝】タイブレークの末に優勝した海星の渡邉(手前)・南組、【テニス女子個人ダブルス決勝】優勝した長崎東の矢田(手前)・森山組=長崎市総合運動公園かきどまり庭球場

 第75回長崎県高校総合体育大会第5日は7日、長崎県内各地で3競技が行われ、ラグビーは第1、2シードの長崎南山と長崎北陽台が決勝(9日11時・長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場)に進んだ。長崎南山は2年ぶり、長崎北陽台は10大会連続の決勝進出。
 長崎南山-長崎北は、長崎南山が前半にプロップ谷口、フランカー長渕らで4トライを奪うと、後半も3トライを追加。長崎北を43-5で下した。島原工-長崎北陽台は、長崎北陽台が前後半計12トライの猛攻。島原工に78-0で快勝した。
 ソフトテニス個人の男子は江島涼太郎・山下将毅組(長崎日大)、女子は竹山千尋・坂口美沙姫組(長崎商)が優勝。竹山・坂口組は3連覇を達成した。テニス男子の渡邉陽太(海星)と女子の矢田陽(長崎東)は個人シングルス、ダブルスを制して、団体と合わせて3冠に輝いた。
 第6日は8日、雲仙市の県立百花台公園サッカー場でサッカーの準決勝を実施する。

◎テニス個人決勝 男子・渡邉(海星) 女子・矢田(長崎東)3冠達成 渡邉、先輩の意地見せる

 テニス男子団体で海星を24連覇に導いた3年生の渡邉が、この春チームメートになった1年生の本村、中川の挑戦をはね返して個人2種目も制覇。3冠を手にした。シングルス、ダブルスともに接戦を勝ちきり「最後は執念。意地を見せることができた」と達成感をにじませた。
 シングルス準決勝は本村と1時間半に及ぶ大熱戦。6-7の土壇場から逆転すると、決勝は中川を8-3で退けた。ダブルスは決勝でこの2人が組んだペアと激突。相方の南と力を合わせ、タイブレークの末に最後は自らのスライスショットで勝負を決めた。大きな壁となったエースは「生きのいい1年生がいるのはチームの刺激になっている」と下級生の突き上げを歓迎していた。
 女子は1年生の矢田(長崎東)が3冠を獲得。初めての県高総体で最高の結果を残した。3月生まれの15歳は「これから応援される選手を目指す」と目を輝かせていた。

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