【コレ、木で作ったんです】本物そっくりで思わず二度見! 小学生が作った作品に驚き

小学生であるいつきちゃんが木彫りで作った作品が、2023年6月13日(火)~6月18日(日)まで東京銀座の美術紫水ギャラリーで展示されます。本物のような『バターしみしみパン』や『アジの開き』はすべて木からできている作品です。

いつきちゃんは現在小学4年生。工作が大好きで毎日何かしらの作品を作っています。

今回はいつきちゃんと、いつきちゃんの母親であるたゆたゆさん(@yumeBee)に話を聞きました。

ー作品を作るうえで難しいと感じる部分はどういうところですか?

細い部分が折れそうなときや、形が複雑なところを似せるのが難しいです。

ー木彫りの形だけでなく、色使いも丁寧且つリアルで驚きました!作品のこだわりを教えてください。

バターしみしみパンはトーストを横に置いて、そっくりになるように色を塗りました。アジはしっぽの反り具合と頭と体が繋がる骨の細いところを頑張って作りました。

いつきちゃんが作った「アジの開き」(@yumeBeeさんより提供)

ー今後どういった作品を作っていく予定ですか?

展示会があるので間に合ったら新作で揚げパンを作りたいです!あとは、また夏休み木工チャレンジに出すので大好きな食べ物を作りたいです!

いつきちゃんが作る作品は細部まで丁寧に作られており、ぱっと見では木で作られたとは思えない作品ばかり。作品にはいつきちゃんのこだわりがたくさん詰まっています。

続いてお母さまにも聞いてみました。

ーいつきちゃんはどうやって木彫りを覚えたのですか?

最初のバターしみしみパンは木彫りと言っていますが、全部ヤスリで削っています。大小様々な目の荒さの違う鉄ヤスリ・ダイヤモンドヤスリ・紙ヤスリを使って、本物と見比べて削りだしていったので、習ったりしたわけではなく、そっくりに形作って覚えていきました。アジはキボリノコンノさん(@kibori_no_konno)にルーターとシガールの作り方のDVDをプレゼントしていただき、それを見てビットを自分で色々試しながら作っていきました。

キボリノコンノさんは静岡県在住の木彫りアーティストの方です。今回の美術紫水ギャラリーにはキボリノコンノさんも出展します。

ー作品作りはいつきちゃん一人でやられているのですか?

1人で行っています。色の塗り方や画材を別の木に試す時に、こんなのもあるよと私が持ってくることはありますが、ノコギリも使い方を教えて私が付き添いの元、自分でやっています。2年生の時はクランプで木を挟むところは手伝いましたが、3年生でアジの開きを作った時はそこも自分でやっていました。(挟む面積が少なくてどうしても動くところだけ少ししめましたが)最近はルーターを使うのですが、キボリノコンノさんに頂いた時に使い方のDVDを撮ってくださり、注意事項も説明してくださいました。真面目な子なのできちんと守って使ってくれるので、私がついていなくてもしっかり扱っています。

また、色を見る観察力があるのか、混ぜる色が最初から似ていることが多いのでいつもビックリします。別の木に試し塗りをしたり、画材を数種類試してどれを使って塗るか考えたりして、そっくりになるように研究していました。

ーお母さまはいつきちゃんが木彫り作りに取り組む姿を見てどのように思いますか?

よく飽きずに取り組めるなーというのが正直な感想です(笑)我が家は他のことでもやるかやらないか本人に決めさせて、やると決めたことは一生懸命きちんとやりなさい。それができなさそうならやらないというルールにしています。例えば、料理も1人でやるなら片付けまでしっかりやりなさい。そこが嫌ならやらない。自分で決めて一生懸命やることには、私も精一杯応援します。大人になって趣味に充てる時間は仕事があるとなかなか作れなかったりするので、全力で打ち込める今だからこれだけ集中してやれると思うので、無理なくのびのびと楽しみながら作ってほしいなと思います!

見る人を驚かせるような作品作りをするいつきちゃん。今後木彫りからどういった作品が生まれてくるのか楽しみです。

ほ・とせなNEWS編集部

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