【茂木】飯野の滝田春男(たきたはるお)さん(69)が自宅庭にかけた鳥の巣箱に4年続けてシジュウカラが営巣した。間もなく巣立ちを迎える。滝田さんは「野鳥の繁殖の助けになれば」と、ヘビやカラスの外敵から守るため連日心を砕いている。
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2000年に庭にかけた巣箱の一つに、今年は5月3日から1つがいが営巣を始め、8個産まれた卵がふ化した。あと数日で巣立つ。7日午後もつがいが2分ほどの間隔で頻繁に巣箱に餌の虫を運び込み、中からは元気なひなの鳴き声が響いていた。
2年前にヘビの侵入に遭った苦い経験から、今年は巣箱の支柱にビニールを巻き、食用油を毎夕塗ってヘビが巣箱に近づけないよう工夫した。カラスの攻撃を撃退したこともある。
「巣立つまであと数日が勝負。元気なうちは繁殖の手伝いをしたい」と優しいまなざしを向けている。