カナダ・トルドー首相 G7広島サミットで原爆資料館を2度訪問 カナダ大使館「ご指摘のとおり21日にも訪問しました」 松野官房長官「有意義であった」

G7広島サミットに参加したカナダのトルドー首相が、サミット初日に各国首脳らと原爆資料館に訪れた後、最終日にもあらためて資料館を訪れていたことが分かりました。

田村友里 アナウンサー
「カナダのトルドー首相が乗っているとみられる車が、平和公園に入っていきました」

サミット最終日の5月21日、平和公園に再び降り立つカナダのトルドー首相です。

G7首脳らはサミットの初日(5月19日)、岸田総理の案内のもと、約40分間、原爆資料館を視察しました。

トルドー首相は初日の視察後、資料館の芳名録に「多数の犠牲になった命、被爆者の声にならない悲嘆、広島と長崎の人々の計り知れない苦悩に、カナダは厳粛なる弔慰と敬意を表します。貴方の体験は我々の心に永遠に刻まれることでしょう」と記帳しました。

またツイッターでは「平和公園は、核兵器の恐ろしさを思い起こさせる重要な場所です。そしてこの公園がG7リーダーとして世界中の人々のために、より良い未来を築くためのわたしたちの仕事にインスピレーションを与えてくれます」とつぶやいていました。

そして、サミット最終日(先月21日)、RCCのカメラはトルドー首相の車列が再び平和公園に入る姿をとらえました。

カナダ大使館によりますと、トルドー首相はサミット最終日、原爆資料館をあらためて訪れたということです。大使館では、「2回目は私的な訪問となりますので、詳細は控えさせていただきます」としています。

松野官房長官は、8日の定例会見で「非公式な訪問であるため、その詳細は差し控えたいと思いますが、限られた滞在時間の中で平和記念公園を再訪いただいたことは、被爆の実相への理解を深めていただく観点からも有意義であったと考えており、政府としても感謝申し上げたいと思います」と語りました。

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