うめだ阪急で「沖縄展」開幕、郷土料理は驚きのボリューム

「阪急うめだ本店」(大阪市北区)で、6月7日からスタートした『おいしい かわいい 沖縄展』に編集部が潜入! 今年のテーマは「ワンダーコザを楽しもう」。沖縄と米国が混ざり合う文化圏=コザのディープな魅力を紹介すべく、若い層にも人気の店が出店しています。

にぎやかな音楽と良い香りが漂う会場、朝10時のオープンと同時に、さっそく「沖縄そば」をいただきに!

『おいしい かわいい 沖縄展』、入口ではカラフルなネオン看板がお出迎え

■ 沖縄そば目当ても…惹かれた「骨汁」に舌鼓

まずは豚骨をじっくり煮込んだ出汁の「三枚肉そば」(990円)が看板メニューの「宮良そば」へ。そこで気になる「骨汁(ほねじる)」(1100円)の文字。ボリュームある見た目に惹かれて、こちらを注文!「そばの出汁をとった豚骨を捨てるのがもったいない」と考案された郷土料理で、こちらを目当てに訪れる客もいるそう。

「宮良そば」の「骨汁(ほねじる)」(1100円)。ライス(165円)と食べるのが現地流!

たっぷりの骨付き肉は約400~500gあり(沖縄の店では倍の量なんだとか)、一瞬「朝には重いかな?」と心配するも、スッと骨からとれる柔らかさでレタスとともに箸が進みます。

なにより、豚骨の旨みが凝縮され、塩味の効いたスープは後味があっさりなのが魅力! そばは入っておらず、お店の人が「ライス(165円)と食べるのが現地流」と教えてくれたので迷わず注文。おろししょうがで味変させるのもおすすめです。

■ 日常遣いしたい、レトロポップな焼き物「やちむん」

お腹がいっぱいになったところで、毎年好評の「やちむん(沖縄の方言で焼き物)」コーナーへ。琉球ガラスを含め、約20人の作家による器などが並び、催事担当者によれば「どんな料理にもなじむ素朴さが魅力」とのこと。

前回「阪神タイガース」ファンなどに大人気だった虎の顔が描かれた皿も(「拓美窯」1540円~)

伝統的な魚紋(ぎょもん)や唐草模様はどこかレトロポップな印象で、1000円台の豆皿・小皿も多く、日常遣いが楽しめそう。前回「阪神タイガース」ファンはじめ、関西人に大人気だった虎の顔が描かれた皿も再登場。個人的ヒットは、ゴーヤの輪切りや寝転ぶ猫など、王道のかわいいから個性派までそろう「箸置き」でした。

「やちむん(沖縄の方言で焼き物)」コーナー、オープン時から続々と賑わいを見せた

■ 別腹! ドーナツの映えサンドに定番菓子もチェック

そろそろ小腹が空いてきたので、デザートを散策。現地の「銀天夜市」で人気となったドーナツ店「ダウンタウン」から、揚げずに作る「ベイクドドーナツ」のサンドを。沖縄産のアイスクリームバナナをキャラメリゼし、カスタード×ピスタチオで食感が楽しい一品。バナナのやさしい甘さが際立ちます。

「ダウンタウン」の「塩キャラメルバナナドーナッツ」(990円)。パッションフルーツを使ったドリンクも

そして沖縄といえばサーターアンダギー。開店直後から賑わっていた「三矢本舗」でプレーン、黒糖を横目に紅芋味(各201円)をゲット! 並んでいたお客さんがほとんど購入していた三矢ボール(301円、各日300個限定)も併せて購入。タピオカ粉が入っているため、もっちりとクセになる食感でした。

「三矢本舗」では黒糖、紅いも味などそろう「サーターアンダギー(各201円)をはじめ、生地にタピオカ粉が入った「琉球三矢ボール」(301円・各日限定300個)が初登場

おみやげ選びや気軽に現地食を購入できる物販コーナー「沖縄宝島」ほか、沖縄の伝統衣装「琉装」での記念撮影(1100円)など、イベントも実施。『おいしい かわいい 沖縄展』の会場は、9階催場にて6月12日まで開催。時間は朝10時~夜8時(一部のイベントは異なる、最終日は夕方6時まで)。

取材・文/塩屋薫

『おいしい かわいい 沖縄展』

期間:2023年6月7日(水)~12日(月)
時間:10:00~20:00(最終日は~18:00)
場所:阪急うめだ本店 9F催場(大阪市北区角田町8-7)

© 株式会社京阪神エルマガジン社