中国測量艦、鹿児島沖で領海侵入 続発8回目、外交ルートで抗議

鹿児島県沖で領海侵入した中国海軍の測量艦(防衛省統合幕僚監部提供)

 防衛省は8日、中国海軍の測量艦1隻が同日午前、鹿児島県・屋久島の南西の日本領海に侵入したと発表した。外交ルートを通じ中国側に強い懸念を伝え、抗議した。付近では2021年11月以降、中国測量艦の領海侵入が続発し、今回で8回目となる。直近では今年2月にも同省が公表している。

 松野博一官房長官は8日の記者会見で、中国へ抗議したと説明し「中国艦艇の航行を強い懸念を持って注視し、警戒監視に万全を期す」と述べた。

 防衛省によると、測量艦は8日午前7時半ごろ、屋久島の南東で、領海外側の接続水域を西寄りに航行。その後、午前10時ごろには屋久島の南西で領海に侵入した。

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