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2023年6月7日に公開された動画ではゲストに国民民主党衆院議員の前原誠司氏をお招きし、共産党の強さや維新との協力関係について語っていただきました。
京都での維新と国民の協力関係は今後どうなる?
【このトピックのポイント】
・京都の選挙は自民 対 非自民 対 共産の三極選挙
・京都の共産党支援者とのやりとりは地雷を踏むようなもの
・維新と国民の協力関係は強い野党を作るために必要なこと
前原氏のプロフィールは以下の通りです。
政界イチの鉄道オタクとして知られる前原氏は野球も好きとのこと。阪神タイガース一筋で「今年は気分がいい」とコメントしました。
無所属で出馬した初めての選挙での経験から、「歩いた数だけ票は出る」ということを実感し、当選10回を重ねた現在でも週に1回は街頭演説を行っているそうです。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして前原氏に回答していただきました。
京都の共産党、強いのはなぜ?
京都の共産党は伝統的に強いといわれています。30年以上京都で選挙を戦ってきた前原氏は「強い共産党と戦い続けてきた」とコメント。小選挙区について「自民対非自民ではなくて、共産も入れてガチンコの三極選挙をずっとやってきている」と語りました。
共産党が強い背景について前原氏は4つのポイントに言及。1つは共産党の支援組織である民主商工会(民商)の存在です。京都は中小零細企業が多く、融資や納税相談などでそれらを支援してきた民商が強い力を持つようになりました。
2つ目は共産党が伝統的に強い、京都大学や立命館大学を擁する大学の街であること。
3つ目は高所得者層からも強い支持を得ていること。共産党は労働者を支援する政党のイメージがありますが、前原氏によると京都では高級住宅街に共産党のポスターが貼られている光景が当たり前にあるそうです。
最後に、1950年から28年間京都府知事を務めた蜷川虎三氏の影響を挙げました。
共産党の強さゆえに激戦になることが多い京都の選挙。前原氏が初めて立候補した京都府議会議員選挙の京都市左京区選挙区では、1位2位当選が共産党から自民党にまるごと入れ替わるほどの激しさだったとのことです。
MC鈴木邦和「自民党が1位になったのって、前原さんに刺激されてすごく頑張ったからじゃないですか」
前原氏「まあ、競争って本当に大事だなと思いましたね」
地元の共産党支持者とのやりとりについて前原氏は「はっきり申し上げると地雷を踏んだようなもの」とコメント。仲の良かった同級生の実家に応援のお願いに行くと、その両親に締め出されることも少なくなかったとのことです。
ただ1人、同級生の母親で共産党の活動家の方からは政策論争を挑まれたことがあったそうで、前原氏は「良い思い出として残っている」と当時を振り返りました。
その方からは当然選挙的な応援はなかったものの、他の共産党員のように冷遇することなく「頑張れよ」と声をかけてもらうこともあったとのことです。
MC鈴木「すごいエピソードですね」
京都で維新との協力は継続?
京都市議会で日本維新の会、国民民主党、地域政党の京都党が合同会派を結成。前原氏の主導によるものとの報道もありますが、その背景には政権交代への思いがあったようです。
自社さ政権で自民党と連立を組んだ時の経験から、自民党との距離を縮めることは得策ではないと感じた前原氏。「政権を目指すんだったら自民にすり寄るんじゃなくて、ちゃんと強い野党を作って政権交代を目指すべき」と持論を展開しました。
さらに、その強い野党を作るためには旧民主党の勢力だけではなく、維新と力を合わせる必要があると続けました。
その橋渡しをするのが国民の役割であり、2022年の参院選京都選挙区で維新の候補を応援したことも、今回の京都市会での新会派結成もその流れの中のこと、と前原氏は説明しました。
野党が協力し、非自民・非共産の勢力を作るには「数合わせの野合ではいけない」と前原氏。維新と国民のかたまりがカギとなって大きな流れを作っていく可能性に言及しました。
そのためには立憲との関係性づくりも重要です。2022年の参院選では前原氏が維新を支援したことで立憲の福山哲郎氏との関係が悪化したとも、最近になって和解したとも言われています。
前原氏は福山氏の怒りも当然としつつ、維新を支援することは非自民・非共産の戦線には必要だったとコメント。
「私はずっと同じことを言い続けているので、福山さんも戦っている時はかっかされていると思いますけど、だんだんご理解をいただけるようになってきたと期待しています」と続けました。
維新は5月24日の記者会見で、立憲・泉代表の選挙区である京都3区で候補者を擁立することを発表しました。
前原氏は「複雑な気持ち」とコメント。1つの選挙区で野党候補が乱立することは自民党にとって漁夫の利であると続けます。
さらに、橋下徹氏が提案する野党同士での予備選を例に挙げ、何らかの方法で野党として候補を統一することが肝要であるとしました。
動画本編はこちら!
京都における維新と国民の協力は今後どうなる?立憲との関係は?
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