打倒シティに補強欠かせぬアーセナル...エドゥSDに課せられたミッションは「少しでも高く売却せよ」

[写真:Getty Images]

アーセナルのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるエドゥ氏に厳命が下されたようだ。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。

19年ぶりのプレミアリーグ制覇が夢に散ったアーセナル。序盤戦から首位をキープし、一時は2位のマンチェスター・シティと「8」ポイント差がついたが、シーズンも佳境に入ると取りこぼしが目立つようになり、最終的に3連覇を成し遂げたシティとの勝ち点差は「5」となった。

近いようで遠い「5」という差。今夏はシティを追い越せと言わんばかりに、積極的な補強に出るとされ、資金調達のためには既存戦力の売却も起こることになる。オーナーのスタン・クロエンケ氏はエドゥ氏に対し、「余剰戦力を少しでも高く売却せよ」というミッションを課したという。

イギリス『イブニング・スタンダード』によれば、余剰戦力とはいずれもレンタル移籍で1年間クラブを離れていた選手。アメリカ代表のFWフォラリン・バログン(21)とDFオースティン・トラスティ(24)、コートジボワール代表FWニコラ・ぺぺ(28)の3人だ。

3人はそれぞれ、レンタル先のスタッド・ランス、バーミンガム・シティ、ニースで主力として活躍。バログンはリーグ・アンで21ゴールを叩き出し、トラスティはファンが選ぶ年間MVPに選出、ぺぺもケガによる離脱の時期が長かったが、出場すれば優れたパフォーマンスを披露した。すなわち、高値での売却が期待できる選手たちということだ。

エドゥ氏は先日、『ESPN』のインタビューで「補強すべきポジションを特定済みだ。ミケル・アルテタ監督の明確なプレースタイルを我々全員が共有しており、レベルアップした戦いに到達すべく、ユニットを強化するときだ」とコメント。来たる今夏の移籍市場に向け、意欲を示している。

すでにウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライス(24)の獲得に接近しているとも言われるアーセナル。だが、シティとの差はライス1人で埋まるものではない。バログンらの売却によって、さらなる補強のための資金を作りたいところだ。

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