デイヴ・グロール、困難な時期にフー・ファイターズを支えてくれたファンに感謝「いつも一緒にやってきた」

長年のドラマーだった故テイラー・ホーキンスの死を経て、ライブ活動を再開したフー・ファイターズにとってこの数週間は感情的なものだった。

昨年3月、バンドが南米ツアー中に50歳で亡くなったテイラーの死後、およそ1年間バンド・メンバーは静かに喪に服していた。そして、現地時間2023年6月6日、シンガー兼ギタリストのデイヴ・グロールが、ファンに向けてライブに来てくれたことだけでなく、困難な活動再開となったバンドを励ましてくれたことへの感謝のメッセージを投稿した。

「やあ、久しぶりです。ライブ活動に復帰していくつかの公演を行い、私たちのためにいてくれたみんなに感謝しなければならないと思いました」とデイヴはインスタグラムに綴った。「毎晩、みんなが歌っているのを見ると、より強く歌うようになります。みんなが叫んでいるのを見ると、もっと大きな声で叫ぶようになります。みんなの涙を見ると、自分も泣いてしまいます。そして、みんなが喜んでいるのを見ると、嬉しくなります。でも、みんなを見ると……これらの感情を一緒にかき立て、みんなを見るととても気持ちが良いのです。なぜなら、私たちはいつも一緒にやってきたからです」と続けた。

そして、同投稿を“time and time again”と“see you soon”という言葉で締めくくり、フー・ファイターズの不屈の精神を表した。

デイヴは故テイラー・ホーキンスの死の影響について公には語っていないが、バンドの最新アルバム『バット・ヒア・ウィー・アー』は、米ピッチフォークがレビューで「アリーナ規模の悲しみ、報い、決意」がこぼれ落ちた、生々しい感情と、暗闇の中に光を見出そうとするバンドの特徴的な決断のバランスが取れた感動的な作品集であると称賛している。

フー・ファイターズは、現地時間5月24日に米ニューハンプシャー州ギルフォードで新ドラマーのジョシュ・フリースを迎えた最初のツアーを開始し、その2日後に【ボストン・コーリング】でヘッドライナーを務めた際、故ホーキンスの10代の息子であるシェーンをステージに招いて「アイル・スティック・アラウンド」で再び故テイラー・ホーキンスを称えた。シェーンは、昨年9月に英ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われた故テイラー・ホーキンスのトリビュート・コンサートでフー・ファイターズと共に「マイ・ヒーロー」を披露し注目を集めた。

バンドの次のライブは、6月14日に米アーカンソー州ロジャースのウォルマートAMPで予定されている。

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