国に教団の実態把握と対応要望 旧統一教会進出で東京都

 東京都は8日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が多摩市内の土地を取得したことに対し「地域住民から不安の声が上がっている」として、教団の運営実態の把握や、状況に応じた適切な対応を求める要望書を国に提出した。

 要望書は、旧統一教会について「過去に活動の違法性が指摘されている」とした上で「国の質問権行使の状況も注視してきたが、事実関係や国としての対応・判断が示されていない」としている。

 教団は22年4月、多摩市永山7丁目に約6300平方mの土地を取得。取材に「用途は未定」としている。市民団体は高校や大学に隣接していることなどを問題視し、市に対応を求める署名活動を実施している。

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