首相、歳出改革の工程表策定へ 少子化対策の財源確保で

 岸田文雄首相は8日の参院財政金融委員会で、「次元の異なる少子化対策」の財源確保に向けた歳出改革に関し「具体的な工程表を策定する中で示す」と表明した。日本維新の会の梅村聡氏の質問に答えた。

 首相は歳出改革について、広く支え合う「全世代型社会保障」の観点に立ち「2028年度までの毎年度の予算編成過程で実施し、(安定財源を)積み上げていきたい」と話した。「実質的に(国民への)追加負担を生じさせないことを目指す」とも述べた。

 政府は少子化対策の素案を1日に公表。24~26年度の集中対策期間に年3兆円台半ばの追加予算を投入し、児童手当の拡充などに取り組む。

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