池田小事件、大阪教育大で講義 未来の教員に教訓伝える

池田小事件の教訓を語り継ぐための講義を受ける大阪教育大の学生たち=8日午後、大阪府柏原市

 大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)で2001年に起きた校内児童殺傷事件から22年となった8日、大教大は教員を目指す大学生らに事件の教訓を語り継ぐための講義を開いた。学校全体としての状況把握や避難誘導が不十分だったことなどを説明し、学生たちは真剣な表情で安全確保の重要性を学んだ。

 講義は06年に始まり、大阪府柏原市と大阪市天王寺区のキャンパスで毎年この時期に行っている。今年は計約3700人の学生が受講した。

 柏原キャンパスの教室では講義の冒頭で1分間黙とうし、池上英明特任教授(62)が事件当日の校内の状況を説明した。

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