渡航移植、4仲介団体関与 5年で38人死亡、厚労省

 厚生労働省は8日、海外に渡航して臓器移植を受けた後に国内の医療機関に通院している患者が3月末時点で543人おり、うち25人の移植には四つの仲介団体が関与していたと明らかにした。団体名は公表しておらず、違法性は不明という。20年以上前に移植を受けた人も含め、過去5年間に38人が死亡、移植した臓器が機能不全になったのは25人だった。

 海外の病院での臓器移植を無許可であっせんしたとしてNPO法人理事が起訴される事件があり、厚労省の研究班が実態調査した。

 調査には5月末までに国内203施設の280診療科が回答した。

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