仏で刃物襲撃、幼児ら6人負傷 東部アヌシー、シリア難民男拘束

8日、フランス東部アヌシーで、幼児らが襲われた現場で警戒に当たる警察官ら(ロイター=共同)

 【パリ共同】フランス東部アヌシーの公園などで8日、男が刃物で子どもらを襲い、1~3歳の幼児4人を含む6人が負傷した。うち幼児2人を含む3人が重体。駆けつけた警察官が男を拘束した。ニュース専門テレビBFMなどが伝えた。検察当局者は記者団に「目に見えるテロの動機はない」と述べた。捜査当局は殺人未遂容疑で動機を調べている。

 警察によると、容疑者はシリア国籍の31歳。スウェーデンで難民認定を受け、フランスでも難民申請している。キリスト教徒だと自称し、拘束された際、十字架を身に着けていた。犯行時に「イエス・キリストの名の下に」と叫んだという。

 目撃者の話によると、男は多数の子どもがいた遊び場で襲撃して逃走、高齢者をさらに襲った。 

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