Volvo、史上最小のSUV型EV「ピュア・エレクトリック EX30」を発表

EX30は、コンパクトなパッケージに収められた電気自動車ならではのハイパフォーマンス発揮する。ボディカラーは、ヴェイパーグレー、オニキスブラック、モスイエロー、クリスタルホワイト、クラウドブルーの5色展開。

インテリアは北欧の自然をイメージしたブリーズ、ミスト、パイン、インディゴの4種類を設定。いずれもシート素材とデコラティブ・パネルには再生可能な素材やリサイクル素材を使用している。

EX30は、機能や装備の操作やディスプレイの表示をよりシンプルに、よりカスタマイズしやすくすることで、複雑な手順を必要としない直感的な運転環境を実現した。

主な装備

コンバインド・センターディスプレイ

ドライバー・ディスプレイとセンターディスプレイを、12.3インチのタブレットに集約。運転操作に必要な情報とよく使う機能のコントロールボタンを、同一画面内にわかりやすく表示させることができる。

タッチスクリーン式の高精細センターディスプレイは、映り込みや反射が最小限で、応答性も良好だ。指先が触れた瞬間に反応するセンサーと赤外線フィルムにより、ストレスのない操作性を実現した。

カームビュー選ぶと運転操作に必要な情報だけを表示できる。詳細な情報も表示するサラウンドビューに切り替え可能。GoogleアシスタントやGoogleマップのといったアプリをGoogle Playでダウンロードすることで、車内でも普段どおりのデジタルライフを楽しめる。

Volvo EX30 app

納車前からアプリであらかじめセットアップとパーソナライズが可能。離れた場所にいても、キャビンの温度調整、充電の管理、ソフトウェアのアップデートやアップグレード、目的地設定など、さまざまな機能をアプリでリモート操作できる。

スポーツステアリングホイール

スポーツステアリングホイールのグリップ部には、しっかりとホールドできるスクエアデザインを採用している。そしてスポーク部には、さまざまな装備や機能を操作できるスイッチをスタイリッシュにレイアウトした。一部の機能については、好みに合わせてスイッチの割り当てをカスタマイズできる。

ステアリングホイール・ヒーターも完備。操作はセンターディスプレイで行うが、自動的に作動させることも可能だ。ステアリングホイール・ヒーターの自動制御は7℃以下で作動するプレコンディショニングプログラムに含まれており、Volvo EX30 appで設定を変更できる。

ラゲッジスペースとストレージ

大きな荷物でも積み降ろしがしやすいEX30のワイドなラゲッジスペースは、318Lの容量が確保されている。開口部に段差がなくフラットなフロアは、積み込む荷物に合わせて低い位置に調整可能。

ラゲッジスペースに収まりきらない荷物へも対応できるよう、ラゲッジフロア下やボンネット下にもロードコンパートメントが用意されている。後席の分割可倒式シートバックを倒せばラゲッジスペースを拡充できる。

キャビン内では、全席から手が届くフロア中央にマルチストレージを設置している。そのほかにも、キャビンやラゲッジスペースのさまざまな場所に、フックやホルダー、ネット、ボックス、ポケットを設えている。

フロントシート

EX30のシートは、脊柱を効果的にサポートできる形状に設計されている。また、理想的なシートポジションに調整できるように、電動調整機構も採用している。

フロントシートは無駄に大きくはなく、むしろスリムともいえるフォルムはミニマルデザインを目指したアプローチに合致しており、後席のレッグルームの確保にもつながっている。

シートヒーターの用意もあり、操作はセンターディスプレイで行えるが気温7℃以下で自動的に作動させることも可能。プレコンディショニングプログラムに含まれているので、好みに合わせてVolvo EX30 appで設定を変更できる。

その他の快適機能

  • 前席のスマートフォン用ストレージには、ワイヤレス充電器が内蔵
  • 小型の電気製品なら、ラゲッジスペースのパワーソケットで給電可能。停車中でも給電は途切れない
  • USB Type-Cポート×4。前席と後席にそれぞれ2個、計4個の充電用USB Type-Cポートを設置

先進の安全・運転支援機能

駐車の際に便利なパーク・パイロット・アシストは、ステアリング操作も加減速もEX30自身が行う。並列駐車にも対応する。駐車可能なスペースの検出機能は、車速22km/h以下で走行中に利用可能で、駐車可能なスペースを検出してセンターディスプレイに表示する。

360°ビューカメラは、ボディの前後左右に埋め込まれたカメラの映像を合成し、自車を真上から見下ろしているかのようなバードアイ映像を表示する機能。バードアイ映像は、シフトレバーでリバースポジションを選択または低速で障害物に接近した場合に、自動的にセンターディスプレイにポップアップ表示される。

必要に応じて手動操作で表示でき、その場合は自車の周囲360°のバードアイ映像と進行方向の180°映像が横並びに表示されるので、手動操作で切り替える必要がない。また、フロントビュー、リアビュー、サイドビューの単独表示や、自車周辺の様子を直感的に把握できる3D表示にも対応している。

ドア・オープニング・アラートは、自車後方から接近するサイクリストやスクーターをリアレーダーで検知し、乗員が不用意にドアを開けようとした際に警告音で知らせる安全機能。警告は2段階で行われ、まず最初はセンターディスプレイ上の表示による警告で、同時にBLISの警告灯も点灯する。衝突の危険性が高まると、警告は第2段階へと移行。警告音が発せられるとともに、BLISの警告灯が点滅する。

充電

充電残量が20%になると、自動的に充電リマインダーが作動。現在地周辺の公共充電ステーションを検索し、Google マップ上に表示。希望する充電ステーションを選択するとルートガイドが開始され、到着予定時刻と到着時の予想充電残量が表示される。

充電ステーションを目的地に設定すると、充電に最適な温度にバッテリーを予熱または予冷するプレコンディショニングが開始される。この事前処理により、充電速度や効率を大幅に向上させることができるという。

テクノロジー

データ通信を利用したOTA(Over-the-air)アップデートなら、進化し続けるインフォテイメントシステムをいつでも最新の状態で利用できる。OTAアップデートを実施するタイミングはVolvo EX30 appで予約可能。予約を済ませたら、あとはクラウド経由で自動的にアップデートが完了する。OTAアップデートのメリットとして、ソフトウェアの更新で利用可能になる新しい機能を、思い立ったときに手間をかけずに導入できる。

EX30には、高速な5Gモバイルネットワークに接続できる通信機器を搭載。5G通信の速度により、車両とネットワークの間でリアルタイムな情報交換が可能になる。また、EX30を車外の交通エコシステムに接続可能だ。例えば自車の位置情報と走行速度を Google と共有することで、Google マップは渋滞を回避しながら最短時間で目的地へ到着できるルートを案内できるようになる。

Volvoの次世代インフォテイメントシステムは、社内のエンジニアリングエキスパートが開発したソフトウェアと、Qualcomm Technologies, Inc.のSnapdragonコックピット・プラットフォームを原動力としている。安全機能、インフォテイメント、バッテリーマネジメント、ディスプレイなどのEX30の中核をなす機能や装備は、この最高水準のコンピューティングパワーにより処理速度と応答性を高められ、高精度化されているという。

マテリアル

これまでのVolvo車のなかで最小のカーボンフットプリントを実現するため、EX30には再生可能な素材やリサイクル素材が新しい方法で使用されているという※。ミニマルなデザイン手法と素材の効率的な使用を徹底し、廃棄物の削減と根絶に取り組んでいる。

EX30のエクステリアに使用されているアルミニウムの約25%、鉄鋼とプラスチックの17%はリサイクル素材によりまかなわれている。インテリアは、デコラティブ・パネルの約30%は再生プラスチックを原材料にしており、トップレイヤーにはリサイクル素材や再生可能な素材が使用されている。

仕様

※数値は定められた試験条件におけるボルボEX30の暫定参考値(欧州仕様、WLTP)であり、同等の結果を保証するものではない。実際の電力量消費率はお客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)、整備状況(タイヤの空気圧等)に応じて大きく異なる。日本仕様の数値は未定。

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