博物館でライチョウが産卵 長野・大町市、2個

ライチョウが産んだ卵=3日、長野県大町市(大町山岳博物館提供)

 長野県大町市の大町山岳博物館は8日、博物館で飼育している国の特別天然記念物ニホンライチョウが卵2個を産んだと明らかにした。卵は今後、「ふ卵器」と呼ばれる機械で人工的に温め、ふ化させる。博物館では例年この時期にライチョウの産卵があるという。

 博物館によると、2017年に博物館でふ化した雌が2日と5日、1個ずつ産卵した。16年に岐阜県高山市と長野県松本市にまたがる乗鞍岳で採卵し、人工ふ化させた雄とつがいとして、5月8日から同居させた。2羽は交尾していたといい、受精卵の可能性がある。

 博物館は、今後も産卵が見込まれると説明している。

繁殖に取り組むライチョウのつがい=5月、長野県大町市(大町山岳博物館提供)

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