望む配慮明示 ヘルプシール配布 7月から津山地域自立支援協議会

7月から配布するヘルプシールを紹介したチラシ

 津山市、鏡野、久米南、美咲町でつくる「津山地域自立支援協議会」は7月1日から、障害のある人らが周囲に望む配慮や援助を言葉で示した「ヘルプシール」の配布を構成市町で始める。協議会によると、岡山県内では初の取り組みという。

 シールは28種類あり、いずれも縦2.5センチ、横3.3センチ。「知的障害があります」「とても苦手な音があります」「緊急時・災害時に支援が必要です」など周りに理解してほしい内容やお願いしたい支援を記している。手帳やスマートフォンに貼って使う。

 東京都墨田区が考案し、2021年3月に配布を始めたシールを参考に作成した。各市町の障害福祉関係窓口に申請すれば無料で入手できる。

 協議会代表幹事の同市は「17年から交付されているヘルプマーク、ヘルプカードとともにシールを普及させ、誰もが安心して暮らせる地域社会を目指したい」としている。

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