運転手不足、プール授業中止 函館、公立小の送迎バス

 北海道函館市が、市立小で7月から実施予定だったプールの授業を全て中止することが8日、分かった。新型コロナウイルス感染症の「5類移行」を受け、4年ぶりに再開する計画だったが、プールのない学校の児童をある学校まで送迎するバスの運転手が不足し、必要な台数を確保できなかったため。学校間で格差を生まないよう、一律に中止する。

 市教育委員会によると、市立小約40校のうち約半数にプールがなく、これまで設置済みの学校にバスで運び、授業をしていた。2020年以降、感染拡大防止のため授業を中止。本年度は再開予定だったが、コロナ禍で運転手の退職が相次いだ後、観光需要の回復などで不足したという。

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