【カンボジア】24年経済成長率予想、下方修正も高水準維持[経済]

世界銀行は6日に発表した最新の世界経済見通しで、2024年のカンボジアの実質国内総生産(GDP)成長率を6.1%と予測した。1月の前回発表時から0.2ポイント下方修正した。

23年の予測値は、5月に発表した報告書「カンボジア経済アップデート」に記載した5.5%と変わらず、1月時点の予想からは0.3ポイント引き上げた。世銀は好調な輸出と農業の成長に支えられ、22年の5.2%(推定値)を上回るとしている。

カンボジアの英字紙クメール・タイムズ(電子版)は、シンガポールのシンクタンクISEASユソフ・イシャク研究所のジャヤント・メノン上級研究員のコメントを引用。同氏は、世銀は24年の予測値を引き下げたが、引き続き23年を上回る成長を予想していると指摘した。

同氏はまた、世界の新興国の傾向として、世銀は24年の成長率を23年より低めに予想しているが、カンボジアは高い成長を維持する世界でも例外的な存在になっていると述べた。世銀は、25年には同国の成長はさらに加速し、6.3%に達すると予想した。

世銀は、アジア太平洋地域の新興国の経済成長率を23年は5.5%、24年は4.6%、25年は4.5%と予想している。

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