栃木県小山市下生井の渡良瀬遊水地で生まれた国の特別天然記念物コウノトリのひな2羽のうち1羽が8日、人工巣塔から巣立った。
市によると、右足に緑と黄色、左足に黒と青色の足環を装着した1羽が同日午前9時55分ごろ、人工巣塔から飛び立ち南西200~300メートル付近に着地したのを現地で観察していたカメラマンが確認した。
推定ふ化日の4月6日から64日目に当たり、市自然共生課は「今年も無事に巣立ちしてくれたことにホッとしている。個体群の形成に向けて、近隣自治体と協力して採餌環境などを整えていく」としている。
ひなの性別と愛称は11日午後2時から、生井桜づつみ公園で行う愛称命名式で発表する予定。